仮想通貨に重要な要素

仮想通貨を守る!ウォレット管理についてまとめ

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仮想通貨 ウォレット
突然ですが、皆さんは「ウォレット」という言葉をご存知ですか?

ウォレットとは、簡単に言うと「仮想通貨の保管場所」のことなのですが、これはマウントゴックス事件に代表される仮想通貨の盗難から、自分が保有する仮想通貨を保護するために、とても重要なものなのです。

しかし、ウォレットは仮想通貨独自の概念なので、仮想通貨初心者の方の中には、ウォレットがイマイチ理解できていないという方も多いのではないでしょうか。

それもそのはず。ウォレットはそれを作る場所(オンライン上やオフライン上など)によって種類分けがされ、結構複雑なのです。

ですが、よく分からないからといってウォレットの管理を曖昧にしておくことは、自分の資産を危険に晒すことに繋がってしまいます。

そこで今回は、ウォレットについてあまり詳しくないという方に、これまでに発生した仮想通貨の盗難事件の詳細や、ウォレットの種類等を紹介するので、それを通じて皆さんが保有する仮想通貨を取り巻く危険性を理解し、正しいウォレットの知識を持っていただければと思います!

仮想通貨に潜むリスクとは?これまでどんな事件があったの?

仮想通貨関連の事件
まず紹介するのは、仮想通貨関連の事件(ハッキング事件)や、そうした事件が起こる理由についてです。

ここを読めば、仮想通貨がなぜ狙われやすいのかということや、実際どんな事件が起こったかを知ることができ、ウォレットに対する理解もしやすくなるかと思いますので、まずはここを読んでみてください。

マウントゴックス事件について

そもそも「マウントゴックス」というのは、仮想通貨取引所の名前で、この取引所は東京都に拠点を構えていました。

そんなマウントゴックスは、2010年にビットコインを主とした仮想通貨の取り扱いを開始し、2013年頃にはビットコインの取引所として急成長、世界中のビットコイン取引高の約7割をマウントゴックスが占めるという状況になっていました。まさに当時、ビットコイン取引所の代表的存在となっていたのですね。

しかし2014年2月、信じられない事件が起こります。なんと、マウントゴックスに対するハッキングが行われ、同社で保管していたマウントゴックス利用者のビットコインと預り金が、ごっそり盗み取られてしまった(消失してしまった)のです。

その被害額は、約75万BTC(BTCはビットコインの単位)=約450億円と、現金28億円という巨額なものでした。

被害額については多少誤差があるものの、マウントゴックスが弁済できるような金額でないことは明白で、同社はあっという間に債務超過に陥り、経営破たんしてしまったのです。

これが、マウントゴックス事件の概要です。この事件により、マウントゴックス利用者は大きな被害を受けることになってしまいました。

この事件が明るみに出た当初は、「仮想通貨なんて実体のないものに投資する人はどうかと思う」といった仮想通貨(ビットコイン)に対する否定的な意見が多く聞かれ、仮想通貨に対するイメージは最悪でした。

そのような意見を持った人は、仮想通貨そのものが事件の原因になったのだと考えたのでしょうが、本当のところは少し違いました。

というのも、マウントゴックスのCEO(最高経営責任者)である「マルク・カルプレス」が事件に関わったとして逮捕されたのです。

本人は容疑を否認しているものの、この時点で外部犯の可能性はほぼなくなり、内部関係者の犯行である可能性が非常に高くなりました。

つまり、マウントゴックス事件は仮想通貨の仕組み等が原因になって起きたのではなく、取引所を運営する人間が利用者の資産を盗むというあるまじき行為によって引き起こされたのです。

さて、今回の事件では利用者のビットコインがハッキングによって簡単に盗み出されてしまう「オンライン上」で杜撰に管理されていたことが問題でした。

他にも取引所としての体制不備等問題点はいくつかあるのですが、このビットコインの管理法が最も大きなミスとしてクローズアップされていました。

「Bitfinex」のハッキング事件について

Bitfinexというのは、2013年に香港で設立された仮想通貨取引所です。

日本の取引所では取り扱っていないようなアルトコイン(IOTAなど)を取り扱っているため、日本でも口座開設している人がいます。

しかし、そんなBitfinexもまた、同取引所にてオンライン上で保管されていた仮想通貨を狙うハッキング被害に遭ってしまいました。

2016年8月、Bitfinexは何者かによるハッキングを受け、同取引所の保有資産の40%近くに相当する約12万BTC=約70億円が盗まれたことにより、消失してしまったのです。

この被害額は、取引所が被った事件の中では先ほど紹介したマウントゴックス事件に次ぐ大きさでした。

Bitfinexは、こうしたハッキング被害を未然に防ぐため、ビットコイン送金を承認する「秘密鍵」を増やすなどの対策を講じていたのですが、ハッカーの力がその先を行き、結局ハッキングされてしまったのです。

今回の事件を受けてBitfinexは、マウントゴックス事件のように経営破たんすることはありませんでしたが、仮想通貨市場に対するハッキングリスクを再認識させられることになったほか、ビットコインの価格が一時的に急落するといった事態を引き起こすことになりました。

「NiceHash」のハッキング事件について

NiceHashというのは、高性能なパソコンでなくても、気軽にマイニング(ビットコインの取引記録を追記することで、ビットコインで報酬を貰うこと)をすることができるようなソフトを提供している、マイニングプールサイトです。

このサイトでは、利用者がマイニングによって受け取ったビットコインを一時的に保管(プール)していたのですが、それがハッカーの標的となり、2017年12月7日にハッキングを受ける事態になってしまいました。その被害額は、約70億円ということです。

この事件は、12月7日とつい最近起こったばかりの事件なので、ネットニュースなどで見たという方もいらっしゃると思います。

さて、今回の事件では、被害に遭ったのは仮想通貨取引所ではなくマイニングプールサイトということで、取引所と比べセキュリティ等が脆弱である点(おそらくですが)を、ハッカーが突いてきた可能性があります。

NiceHashでは、利用者が一時的に預けていたビットコインをオンライン上で保管していたため、ハッカーに狙われてしまいました。

実は、日本にも今回の事件による被害に遭われた方がいて、その方がNiceHashに預けていたビットコインが、すっかり無くなっていたそうです。本当に怖い話ですよね・・・。

なぜこのような事件が起きたのか

ビットコイン ハッキング
ここまで、「マウントゴックス事件」・「Bitfinexのハッキング事件」・「NiceHashのハッキング事件」と、仮想通貨関連の3つの事件を紹介してきました。

どの事件を見ても、多額のビットコインがハッカーによって盗み取られ、運営側も利用者も大きな被害を受けてしまいました。

では、こうしたハッキングによる事件は、なぜ起きたのでしょうか?それを理解するためには、盗まれたビットコインがどういった状態で保管されていたかに注目すると良いでしょう。

その点に注目してみると、実は3つの事件ともビットコインがオンライン上にて保管されていたことが分かると思います。

ビットコインはウォレットで保管するので、正しく言うとすれば、オンライン上のウォレットで保管していたということになりますね(ウォレットについては、後ほど詳しく紹介します)。

問題点は、この「オンライン上」というところにあります。つまり、オンライン上で保管していたということは、ビットコインがインターネットを通じて常にハッカーに狙われる状況に陥っていたことを意味するのです。

オンライン上での保管が絶対ダメということではないのですが、取引所など非常に多額のビットコインを保管する必要があるケースでは、オンライン上での保管はハイリスクになってしまいます。

中には、「セキュリティ体制を万全にすればよいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、Bitfinexの例のように、しっかりとハッキング対策をしていても、ハッカーの力がそれを上回ってしまうとハッキングされる恐れがあります。

したがって、ビットコインをはじめとする仮想通貨の保管は、オフラインで行う方が望ましいのですが、現状では取引所などでそうした取り組みはあまり進んでいるとは言えません。

また、マウントゴックス事件に関しては、犯行が内部の人間により行われたことから、仮想通貨取引所としての体制にも大きな問題点がありました。

しかし、取引所の体制や不正防止といった点については、「資金決済法の改正」が行われ、いわゆる「仮想通貨法」が成立されたことで、取引所には政府の規制が入り、監視がなされるようになったため、その体制に対する信頼性は高まったと言えます。

したがってこの先、取引所自体がハッキングを行うというケースは出てこないでしょう。

さて、皆さんはここまで読んでみて仮想通貨関連の事件と、そうした事件が起きた背景(理由)についてお分かりいただけたでしょうか。

大切なのは、ビットコインがオンライン上で保管されていたことがハッキングを引き起こしたということなので、その点を良く覚えておいてください!

~リスクへの対処法~仮想通貨のウォレットって何?

仮想通貨とウォレット詳細
ここからは、ビットコインをはじめとする仮想通貨の保管場所である「ウォレット」について詳しく紹介していきます。

その中で、ハッキングによりビットコイン等を盗まれないようにするうえで大切な情報をお伝えしていくので、しっかり読んでいただければと思います。

ウォレットの概要について

最初に、ウォレットがどういったものか改めてその概要を見ていくことにしましょう。

ウォレットは、英語で「財布」という意味であることは皆さんも良くご存知かと思います。とすると、仮想通貨の世界におけるウォレットの役割というのは、仮想通貨を保管しておく「場所」ということになります。

そう、ウォレットとは、電子上のデータである仮想通貨の保管場所なんです。これは、仮想通貨の種類がビットコインでもリップルのようなアルトコインでも関係ありません。

ただ、多くの場合はビットコインの保管場所という前提でウォレットの話がなされているので、今回はビットコインの保管場所=ウォレットとしておきたいと思います。

仮想通貨は実物が無いので、皆さんの中にはウォレットをイメージしにくいという方もいるかと思いますが、仮想通貨の残高が記録されている場所という感じで認識して頂ければ問題ありません。

ウォレットが注目される理由について

ところで、なぜ仮想通貨の世界ではウォレットが重要視されているか、皆さんは分かりますか?

そもそも、私たちが普段使っている日本円(紙幣・硬貨)というものは、その多くが銀行等の金融機関に預けられ、私たちが普段使う分は、お財布に入れて持ち歩いていますよね。

中には、現金を持ち歩かずクレジットカード払いの人もいますが、たいていの場合はそんな感じのはずです。

さてそのような状況下で、お金を盗まれるリスクにはどういったものがあるでしょうか?

これは言うまでもないことですが、私たちが持ち歩いたり、家に置いたりしている現金に関しては、「空き巣」や「スリ」といった犯罪が考えられます。

一方、金融機関に預けている現金に関しては体制がしっかりしているので、基本的にハッキング等により口座の現金が盗まれるリスクはなく、仮に銀行が破産したとしても、「ペイオフ」という政府が定めた制度によって、預金のうち1000万円までは払い戻しを受けることができます。

このように、私たちが保有する日本円に関しては、その多くが金融機関に預けられており、大金を失うようなリスクは極めて低いというのが現状です。

しかし、仮想通貨(ビットコイン)の話になると、そうはいきません。私たちが保有するビットコインは、銀行等に預けることはなく(銀行に相当するものがありませんから)、各々がウォレットを利用したうえで、自己責任でどう管理していくか決めていかなければならないのです。

そして、そこには常にハッキングのリスクが付きまとっていることを忘れてはいけません。

つまり、ビットコインの保管・管理に関しては、日本円の保管・管理と比べ圧倒的にリスクが大きく、ウォレットがとても大切な要素になっているのです。

皆さんの中には、もしかすると「自分のビットコインは大丈夫だろう」と油断している方がいるかもしれないですが、決してそんなことはありません。

せっかく手にしたビットコインという資産を失わないためにも、これから紹介するウォレットに関する情報を最後まで読んで欲しいと思います。

仮想通貨(ビットコイン)のウォレットには種類がある?どういうこと?

ウォレットの種類
ここでは、ビットコインのウォレットに種類があるということや、そうした種類分けをするうえで重要な、「ホットストレージ」と「コールドストレージ」についても、合わせて紹介していきます。

ウォレットは作る場所によって5つの種類に分けられる

先ほど、ウォレットとはビットコインの保管場所であると述べました。ビットコインには、銀行のように安心して預けられる「場所」がないため、ウォレットは非常に重要なものになります。

そんなウォレットですが、実はウォレットを作る「場所」によって5種類に分けることができるのです。

なお、5種類という種類数に関しては、私が5種類に分けて説明するだけで、分け方によって種類数は前後しますから、他のサイトと種類数が違ってもあまり気にしないでください。

では、その5種類を列挙してみましょう。

1.オンラインウォレット
2. モバイルウォレット
3. デスクトップウォレット
4. ハードウェアウォレット
5. ペーパーウォレット

以上が、今回私が紹介する5種類のウォレットです。

なんだか種類数も多いし、ウォレットの名前だけを見てもどんなウォレットなのか想像がつかないかもしれませんが、これからきちんと説明していくので大丈夫ですよ。

ホットストレージとコールドストレージについて

「ホットストレージ」と「コールドストレージ」。これらは、ウォレットの種類を理解していくうえで大切な概念なのですが、皆さんは御存知ですか?

「ホット」・「コールド」という言葉だけ見ると・・・「暑い」と「寒い」しか出てきませんよね。しかし、当然そんな意味ではありません。

実は、ここでいう「ホット」と「コールド」は、それぞれ「オンライン」と「オフライン」のことを意味しているのです。

分かりやすく説明すると、ネットに接続されている環境(オンライン)のことを「ホット」と表し、ネットに接続されていない環境(オフライン)のことを「コールド」と表しているということです。

確かに、オンラインで世界中とつながっている状態と、オフラインで周りから遮断されている状態は、「ホット」と「コールド」という表現にマッチしていますね。

一方、「ストレージ」という言葉は、英語で「保管」という意味です。ということは、これらの言葉を合わせると「ホットストレージ」が「オンラインでの保管」となり、「コールドストレージ」が「オフラインでの保管」となるのです。

皆さん、もうお分かりですね。「ホットストレージ」は、ビットコインをオンラインで保管するという意味であり、「コールドストレージ」は、ビットコインをオフラインで保管するという意味なのです。

さて、「ホットストレージ」と「コールドストレージ」の意味が分かったところで、これらがなぜ重要なのかということを説明しましょう。

今回、仮想通貨関連の事件を紹介しましたが、その際オンライン上で保管されていたビットコインがハッキングの標的になったということをお伝えしました。

ビットコインは電子データなので、オンライン上にそれが存在する場合、常にハッカーの脅威に晒されることになるのです。

そうなると、「ホットストレージ」と「コールドストレージ」、どちらがハッキングに遭うリスクが高いでしょうか。

答えは一目瞭然で、「ホットストレージ」の方がハイリスクです。だって、常にビットコインをオンラインで保管しているのですから。

逆に「コールドストレージ」なら、ハッキングされる恐れは低くなります。だからといって、全くリスクが無いというわけではないのですが、ハッキングされる可能性はかなり低下します。

ここからは5種類のウォレットを紹介していきますが、それぞれのウォレットが「ホットストレージ」と「コールドストレージ」どちらに属するかも重要なので、その点にも注目して読んでいただければと思います。

5種類のウォレットとは?それぞれのメリット・デメリットは?

ここからは、いよいよウォレットを作る場所で分けられる5種類のウォレットについて詳しく紹介していきます。

それぞれのウォレットにおけるメリット・デメリットも合わせて紹介するので、参考にしてください。

オンライン(ウェブ)ウォレット

オンラインウォレット
1つ目に紹介するのは、オンライン(ウェブ)ウォレットについてです。

オンライン(ウェブ)ウォレットとなっているのは、オンラインウォレットとも、ウェブウォレットとも呼ばれているからです(ここからは、オンラインウォレットと表記します)。

オンラインウォレットは、その名の通りオンライン上(ウェブ上)にウォレットを作成するというものです。

オンラインウォレットには、仮想通貨の取引所が提供するウォレットや、ウォレット専門のサイトが提供するウォレットが当てはまり、特に取引所が運営するウォレットは一般的で、利用者も多いです。

例えば、皆さんにもおなじみの仮想通貨取引所である、「bitFlyer」や「Coincheck」でも、ウォレットが提供されています(Coincheckのウォレットは、ビットコイン以外にもイーサリアム等も対応しています)。

よって、「bitFlyer」や「Coincheck」で口座開設を行い、それと同時に提供されたウォレットを利用していくというパターンが多いことと思われます。

皆さんも、一番イメージがしやすいウォレットの在り方なのではないでしょうか。では、オンラインウォレットのメリット・デメリットを見ていきましょう。

オンラインウォレットのメリット

オンラインウォレットのメリットは、大きく分けて3つあります。1つ目は、ウォレットの作成・設定が非常に簡単であるという点です。

「bitFlyer」や「Coincheck」が提供しているウォレットであれば、これらの仮想通貨取引所で口座開設をすれば利用できるようになるので、ウォレットを作成するのがとても簡単になっています。

また、ウォレットの各種設定に関しても、取引所が提供するウォレットは、日本の利用者に向けて分かりやすい作りになっているので(ウォレット専門のサイトだと、日本語未対応のケースがあるので注意)、誰でも問題なくウォレットの操作を行うことができるでしょう。

2つ目は、どんなパソコンやスマートフォンからでも簡単にウォレットへアクセスできるという点です。

仮想通貨の取引所を通じて作成したウォレットは、オンライン上に存在するものですから、どんなパソコンからでもアクセスすることができますし、スマートフォンの機種にアクセスの可否が左右されるというようなこともありません。まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。

オンラインウォレットなら、ネットに接続することができる環境さえ整っていればいつでもアクセスし、操作をすることができるのです。これって、凄く便利ですよね。

3つ目は、パソコンやスマートフォンが壊れてもウォレットに保管されているビットコインに影響がないという点です。

皆さん、「逆に影響があるウォレットなんて存在するの?」と思ったかもしれませんが、先ほど紹介したコールドストレージ(オフラインでの保管)では、そうしたリスクがあるのです。

しかし、オンラインウォレットの場合は、オンライン上にビットコインのデータがありますから、個別のパソコンやスマートフォンが壊れても、オンライン上のビットコインに影響を及ぼすことは、絶対に無いのです。

オンラインウォレットのデメリット

オンラインウォレットのデメリットは、大きく分けて3つあります。1つ目は、セキュリティ面は全てサイトの管理者に依存するという点です。

オンラインウォレットでは、ウォレットのサービスを提供しているサイト側に、ウォレットの管理を全て委ねることになります。

例えば、「bitFlyer」等の仮想通貨取引所であれば、取引所にウォレットの管理を一任することになります。

この時、ウォレットを含むサイト全体のセキュリティ対策も、当然取引所の運営側が行うことになるのです。これは、提供されたウォレットを利用する以上、仕方のないことです。

しかし、そうなってくると、運営側が信頼できるか否か(しっかりしたセキュリティ対策ができるか否か)が非常に重要になってきますよね。

なぜなら、オンライン上でウォレットを提供しているのが、信頼できない(しっかりしていない)運営者である場合、それだけで自分のビットコインを危険に晒すことになってしまうからです。

したがって、オンラインウォレットを利用する際には、運営側の信頼度の高さやこれまでの実績、規模の大きさ等をよく吟味したうえで、安全なウォレットを選ばなければなりません。

ただ、信頼度の高い取引所などでもハッキングされる可能性はゼロにはならないので、他人に資産を預けている(リスクがある)という自覚を「常に」持つ必要があるでしょう。

2つ目は、オンライン上でハッキングされる恐れがあるという点です。

オンラインウォレットは、オンライン上で(という場所で)ビットコインを保管することになるので、どうしてもハッキングのリスクがあります。

もちろん、ウォレットのサービスを提供する運営側は、それなりの対策を講じていますが、ハッキングのリスクをゼロにすることは不可能です。

よって、オンラインウォレットを利用する際に預けるビットコインは、仮に失われても大きな損失にならないように、なるべく少なくしておくことが大事です。

3つ目は、業者のサイトにトラブルが生じてサーバーがダウンすると、一時的にウォレットにアクセスできなくなる可能性があるという点です。

皆さんは、何かのサイトにアクセスしようとしたけどサイトに問題が生じており、ウェブページを閲覧することができなかったという経験がありませんか?

オンライン上にあるサイトは、手軽に利用することができる一方、サーバーがダウンして機能停止すると何もできなくなってしまうという欠点があります。これは、ウォレットでも同様なのです。

ウォレットがオンライン上で運営されている以上、いつどんな時にサイトにアクセスできなくなるか分かりません。

もしかすると、皆さんがウォレットに保管されているビットコインを利用しようとしたときに、そうした事態に遭遇するかもしれないのです。

その場合は、ウォレットを操作することが一切できなくなり、解決策も無いので、やはり利用できなくなって困るような額のビットコインをオンラインウォレットに保管しない方が良いと思います。

オンラインウォレットは、「ホットストレージ」です。ホットストレージである以上、便利な反面ハッキング等のリスクは大きいので、利用する際は十分注意する必要があるでしょう。

デスクトップ(クライアント)ウォレット

デスクトップウォレット
2つ目に紹介するのは、デスクトップ(クライアント)ウォレットについてです。

デスクトップ(クライアント)ウォレットとなっているのは、デスクトップウォレットとも、クライアントウォレットとも呼ばれているからです(ここからは、デスクトップウォレットと表記します)。

デスクトップウォレットとは、自分のパソコンにソフトウェアをダウンロードする事で利用できるウォレットです(この時、自分のパソコン=クライアントという関係性になるので、クライアントウォレットという呼ばれ方もされているのです)。

デスクトップウォレットを使用する際は、「Bitcoin Core」をはじめとしたソフトを自分のパソコンにインストールする必要があり(その際、ブロックチェーンもダウンロードされる)、そうすることでローカル環境(ネットに接続していない状態)でも、ウォレットを操作することができるようになります。

ウォレットに関するデータを、そのまま自分のパソコンにインストールするというイメージですね。

皆さんは理解して頂けていると思いますが、1つ目に紹介したオンラインウォレットとの違いは、ウォレットをオンライン上のサイトに作成するか、自分のパソコンに作成するかという点です。

このデスクトップウォレットには、ダウンロードするブロックチェーンの量によって「完全型」(全てのブロックチェーンをダウンロードするタイプ)と、「簡易型」(一部のブロックチェーンをダウンロードする)があります。

代表的なウォレットのソフトウェアである「Bitcoin Core」は、「完全型」になります。

この「完全型」は、全てのブロックチェーンをダウンロードするだけあって、ハードディスクの空き容量を非常に多く必要とする、つまり非常に大きなデータをパソコンに入れることになります。

一方、「簡易型」(Electrumなど)であれば、そのようなことはありません。なので、個人的には「簡易型」のデスクトップウォレットの方が良いと思います。

なお、「デスクトップ」という言葉から、机の上に備え付けた状態で使用するパソコンのみをイメージされる方がいるかもしれませんが、特にそういうことではなく、ノートパソコンでも同じです。

では、デスクトップウォレットのメリット・デメリットを見ていきましょう。

デスクトップウォレットのメリット

デスクトップウォレットのメリットは、大きく分けて、2つあります。1つ目は、セキュリティ面で優れているという点です。

今述べたように、デスクトップウォレットは専用のソフトウェアをダウンロードして自分のパソコンにウォレットを作成します。

そのため、ローカル環境(オフライン上)でパソコンを使用すれば、オンライン上からは切り離された環境でウォレットを操作することができ、ハッキングのリスクを抑えることができるのです。

逆に言えば、パソコンをオンラインにした状態でデスクトップウォレットを使うと、ややリスクが高まってしまうので、注意しましょう。

また、デスクトップウォレットであれば、自分のパソコンのセキュリティレベルを高めることができます。

つまり、セキュリティソフトをインストールして、自分でセキュリティ管理を行うことで、確実なセキュリティの確保をすることができるのです。

オンラインウォレットでは、そうしたことはできないので、これも重要な点ですね。

2つ目は、いつでもウォレットをチェックできるという点です。

デスクトップウォレットは、自分のパソコン上にウォレットをインストールするため、パソコンの状態に問題がなければいつでも好きな時にウォレットをチェックすることができます。そのため、非常に便利です。

自分のパソコンにウォレットがある以上、オンライン上で発生するトラブルの影響を受けないというのがポイントなのです。

オンラインウォレットのデメリット

デスクトップウォレットのデメリットは、大きく分けて3つあります。1つ目は、パソコンが故障するとビットコインが失われる恐れがあるという点です。

ウォレットを自分のパソコンに作成することは、そのパソコンが正常に機能することが、ウォレット管理の生命線になるということを意味します。

そのため、もしウォレットをインストールしたパソコンが故障してデータが完全に失われるような事態になると、ウォレットに保管されていたビットコインは、完全に消失してしまう可能性があるのです。

デスクトップウォレットはオンラインウォレットと違い、自分のパソコン「のみ」にビットコインのデータを「置く」ので、それがリスクにもなり得るのです。

したがって、ウォレットを作成するパソコンは古いものではなく、なるべく新しいものを選びましょう。

もちろん、ただ新しいだけではなく、不具合が無く正常に作動するパソコンが必要になります。以前使っていて、ずっと物置にしまってあったパソコンを、デスクトップウォレットを使用するために引っ張り出してきたというのは、止めた方が良いでしょう。

2つ目は、ウイルス感染等によりビットコインを盗まれる恐れがあるという点です。

デスクトップウォレットは、オンライン上にウォレットを作成しないからといって、外部からの危険性がゼロになるわけではありません。そこには、ウイルス感染等のリスクが潜んでいます。

ビットコインの盗難といえばハッキングが注目されがちですが、自分のパソコンにウォレットを作成する場合は、パソコンがウイルス感染し、ビットコインを盗まれる可能性があるのです。

パソコンのウイルス感染は、送られてきたメールに添付されたファイルを、不用意に開封すること等によって引き起こされます。

この時、パソコンにインストールされているセキュリティソフトが機能すれば良いのですが、それがうまくいかずにウイルス感染をしてしまうと、ウォレット内のビットコインが盗まれる恐れがあります。

これを防ぐには、あらかじめウイルスの感染経路を把握しておき、常に気を付けることや、最新のセキュリティソフトをインストールしておくことが必要になるので、そうした対策を怠らないようにしましょう。

3つ目は、ソフトウェアをダウンロードしたパソコンでしかウォレットを使えないという点です。これは、当然と言えば当然ですね。

デスクトップウォレットは、自分のパソコンにウォレットを作成する以上、別のパソコンからは一切ウォレットを操作することはできません。そのため、オンラインウォレットと比べこの点に関しては利便性を欠いてしまうのです。

よって、常に使用する可能性があるビットコインは、デスクトップウォレットに移動しない方が良いでしょう。

デスクトップウォレットは、「ホットストレージ」であり「コールドストレージ」でもあります。

これは、ウォレットがインストールされている自分のパソコンをオンラインで使用するか、それともオフラインで使用するかによります。

基本的にはオフライン、つまり、コールドストレージの方が安全ですが、その場合でもパソコンの状態には常に注意し、且つセキュリティ対策も万全にする必要があるでしょう。

モバイルウォレット

モバイルウォレット
3つ目に紹介するのは、「モバイルウォレット」についてです。

モバイルウォレットとは、自分のスマートフォンに「iPhone」や「Android」専用のウォレットアプリをダウンロードすることで利用できるようになるウォレットです。2つ目に紹介したデスクトップウォレットのスマートフォン版ということですね。

専用アプリには、「Copay」や「breadwallet」等があります。

これらのモバイルウォレット専用アプリは、先ほどデスクトップウォレットで紹介した「簡易型」に当たります。

それにより、ウォレットを作成する際にダウンロードするブロックチェーンのデータを少なくすることができ、空き容量が少なくても気軽にモバイルウォレットを利用することができるようになっています。

皆さんの中には、「ウォレットのインストールにより、スマートフォンの動作が遅くなるのでは?」と不安を抱かれる方もいるでしょうが、上記のような専用アプリなら、そのような心配は不要ですよ。

では、モバイルウォレットのメリット・デメリットを見ていきましょう。

モバイルウォレットのメリット

モバイルウォレットのメリットは、大きく分けて2つあります。1つ目は、どんな場所へもラクに持ち運ぶことができる点です。

スマートフォンは、パソコンのように重くなく大きさもポケットに入るくらい小さいですよね。そのため、どのような場所へも制約なしに持ち運ぶことができウォレットを操作できますし、また決済にも使うことができるのです。

もし、旅行や仕事で遠方へ行ったとしても、スマートフォンの持ち運びには何ら影響はありません。特に、海外に行った際には、このメリットは重宝されるはずです。

もし、ウォレットをパソコンに作成していたら(デスクトップウォレットのこと)、パソコンを持ち出す必要がありますが、飛行機の搭乗時に、パソコンを手荷物として預けることになれば、最悪の場合、移動中にパソコンが破損する可能性も考えられます。

パソコンが破損してしまったら、当然ウォレットは使用不可になるので、ただ荷物が増えるだけという最悪の事態を引き起こしてしまいます。

仮にパソコンを機内に持ち込むことができ、事なきを得たとしても、現地に到着後ずっとパソコンを持ち歩き続けるのはとても大変ですし、何かにぶつけてパソコンを壊してしまうかもしれません。

しかしスマートフォンであれば、そうした問題は起こりにくいです。まあスマートフォンも落とせば壊れてしまいますが、それを言ってしまうと何もできなくなるので、パソコンよりも持ち運びやすく破損するリスクが小さい(リスク管理がしやすい)ということが重要なポイントです。

2つ目は、スマートフォンを使いQRコードを読み込むだけで、ビットコインでの決済ができるという点です。

これは、「Airレジ」という「株式会社リクルートライフスタイル」が導入したサービスで、スマートフォンでQRコードを読み込むだけで、ビットコインの支払いができるというものです。

まだ大きな普及を見せているわけではないので、御存知ない方もいるかもしれませんが、このサービスを導入している店舗は着実に増加しており、今後スマートフォンを利用したビットコイン決済がどんどんできるようになっていくと思われます。

このサービスでは、代金を支払う側はスマートフォンでQRコードを読み込むだけで良いので、ビットコインでの決済が非常にラクになります。

こちらは、普段の買い物から旅先での支払いまで広く活用できそうで、これもモバイルウォレットにしかできない芸当です。

モバイルウォレットのデメリット

モバイルウォレットのデメリットは、大きく分けて2つあります。1つ目は、スマートフォンが故障するとビットコインが消失する恐れがあるという点です。

これは、デスクトップウォレットのデメリットと共通することですが、スマートフォンの方が急な故障を起こしやすいです。

スマートフォンって、「急に電源が入らなくなって新品と交換した」などというケースが結構ありますよね。そうなってしまうと、ウォレットで保管していたビットコインは消失してしまうのです。

よって、モバイルウォレットには万が一消失しても問題ないぐらいのビットコインだけを入れておくと良いでしょう。

2つ目は、オンラインで使用時にハッキング等のリスクが大きくなるという点です。

モバイルウォレットでは、ウォレットをスマートフォンにインストールして使用します。

したがって、スマートフォンをオンラインで使用しているときは、オンラインウォレットと同様、ハッキングされる恐れがあるのです。

一方、スマートフォンをオフラインで使用すれば、ハッキングのリスクは小さくなります。しかし、スマートフォンをオフラインでのみ使用するのはあまりに不便ですし、現実的ではありません。

大切なのは、モバイルウォレットはスマートフォンをオンラインで使用しているときにハッキングされる恐れがあるということを頭に入れておき、必要最低限なビットコインの保管に止めておくことです(1つ目のデメリットと同じ対策法です)。

そもそも、普段の決済などに便利なモバイルウォレットですから、多額のビットコインを保管しておく必要はありませんよね。

ハッカー側からすれば、必要以上のビットコインをモバイルウォレットに保管している人が「狙い目」になるのです。そうした視点で、ビットコインの保管を考えるのも大切かもしれません。

モバイルウォレットは、「ホットストレージ」であり「コールドストレージ」でもあります。こちらもデスクトップウォレットと同様、オンラインで使用するかオフラインで使用するかで変わってきます。

スマートフォンは、オンラインで使用することがほとんどなので、あまり多額のビットコインを持ち歩かないようにするといった対策が重要になるでしょう。

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレット
4つ目に紹介するのは、「ハードウェアウォレット」についてです。

ハードウェアウォレットとは、ビットコインを含む仮想通貨の保管に特化した専用の端末やUSBメモリを、ウォレットとして利用するというものです。

ちょっと説明の仕方が分かりにくいですが、「専用の端末」=「USBメモリ」=「ハードウェアウォレット」とすれば、理解しやすいでしょうか。

今まで紹介してきた3種類のウォレットとは、ハードウェア(外部記憶装置)自体がウォレットであるという点で決定的に異なります。むしろ、こちらの方がウォレットにビットコインを保管するというイメージがしやすいかもしれませんね。

ハードウェアウォレットは、オンラインウォレットやモバイルウォレットと違い、長期的なビットコインの保管用であり、最近注目度が高まっています。

では、ハードウェアウォレットのメリット・デメリットを見ていきましょう。

ハードウェアウォレットのメリット

ハードウェアウォレットのメリットは、大きく分けて3つあります。1つ目は、セキュリティ面で非常に優れているという点です。

ハードウェアウォレットは、専用の端末やUSBメモリにビットコインのデータを保存します。専用の端末というのは、「TREZOR」などの端末のことで、人気のある端末に関しては、大きさは直径10cm以下でとても軽く、コンパクトな装置という感じです。

ビットコインの保管専用としなかったのは、これらの端末が多くの仮想通貨にも対応しているからです。

その中には「イーサリアム」「ネム」など、日本で人気のアルトコインもたくさんあり、ビットコインに限らず複数種の仮想通貨の保管をすることができるようになっています。

さて、専用の端末やUSBメモリは、一度仮想通貨のデータを保存してしまえば、1つの装置として外部から完全に切り離された存在となります。

オフラインにより、ハッキングの恐れが無いのはもちろんのこと、特に専用の端末の場合は、ウイルス感染も起こり得ません(ただし、USBメモリだと、仮想通貨のデータ以外の情報も記憶できるので、そこにウイルスが侵入する可能性が僅かにあります)。

ハッキングのリスクが無く、ウイルス感染の恐れもほぼ無い。ハードウェアウォレットは、セキュリティ面に関しては非常に優れていると言って間違いないでしょう。

ただ、そのような優れた装置であるため、専用の端末は価格が1万円以上してしまいます(USBメモリは安価なのが良いですね)。

皆さんの中には、「ただビットコインを保管するだけなのに、それだけに1万円以上かかるのは高すぎる」と感じる方もいるでしょう。

しかし、多額のビットコインがハッキング等によって奪われてしまうリスクを最小限に抑えることができるのなら、その出費も全然無駄ではないですよね。

したがって、しっかりと自分のビットコインを守りたいという方は、専用の端末をハードウェアウォレットとして利用することをオススメしますよ。

2つ目は、パソコンに接続すればすぐに使用することができるという点です。

ハードウェアウォレットは、専用の端末ならマイクロUSBを通じて、USBメモリなら直接パソコンに接続することができます。

そして、それらをパソコンに接続すれば、すぐにウォレットの操作をすることができるのです。

ビットコインをハードウェアウォレットに保管したら、それを取り出すのは大変な気がしますが、実際は手間もかからずとても簡単なのです。

ハードウェアウォレットのデメリット

ハードウェアウォレットのデメリットは、大きく分けて2つあります。1つ目は、ハードウェアウォレットには紛失リスクがあるという点です。

ハードウェアウォレットである専用の端末やUSBメモリは、大きさがコンパクトです。そのため、ビットコインを長期保存している内にどこにしまったのか忘れてしまい、それらを紛失してしまう恐れがあるのです。

もし、そうなると、保管されていたビットコインは永遠に戻ってこなくなってしまいます。せっかくハードウェアウォレット自体がセキュリティ性に優れているのに、それ自体を紛失してしまっては元も子もありません。

したがって、ハードウェアウォレットは絶対に無くさないよう、確実に保管しておく必要があるのです。

「そんな大事なものを無くすわけがない」と思われる方もいるかもしれませんが、長い時間が経つと記憶は曖昧になり、どこにしまったかを思い出せなくなる可能性は十分にあります。油断は禁物ですよ。

2つ目は、専用の端末は価格が高いという点です。

先ほどもお伝えしたように、仮想通貨の保管専用の端末は、価格が高いというデメリットがあります。

例えば、専用の端末として人気のある「TREZOR(トレザー)」は、Amazonの通常価格が、約17,000円となっていて、決して安くはありません。他の端末であれば、もう少し安いものもありますが、それでも1万円以上はします。

しかし、それだけの価格がするだけメリットも大きいので、ここはひとつ思い切って購入する方が良いと思いますよ。

ハードウェアウォレットは、「コールドストレージ」です。そのため、ハッキングやウイルス感染といったリスクに強く、セキュリティ面ではとても優秀なウォレットと言えます。

普段利用しないビットコインは、こちらに保管すると良いでしょう。

ペーパーウォレット

ペーパーウォレット
5つ目、今回最後に紹介するのは「ペーパーウォレット」についてです。

ペーパーウォレットは、ビットコインのデータを「紙」に保管する(ウォレットを、紙に作成する)というものです。端的に言うと、「ウォレット」=「紙」ということですね。

しかし、これだけでは何が何だか分かりませんし、データを紙に保存するイメージが付かないので、その辺をもう少し詳しく説明しましょう。

ペーパーウォレットでは、ビットコインを取り出すために絶対必要なデータ(ビットコインアドレスと秘密鍵)を、「QRコード」にして紙に印刷します。

ビットコインアドレスと秘密鍵というのは、ここでは重要ではないし話が複雑になるのでスルーしましょう。

肝心なのは、ビットコインを取り出すための情報をQRコードという形で紙に印刷することで、それをペーパーウォレットとして利用している点です。

では、ペーパーウォレットのメリット・デメリットを見ていきましょう。

ペーパーウォレットのメリット

ペーパーウォレットのメリットは、1つあります。それは、ハッキング等のリスクが極めて低いという点です。

今紹介したように、ペーパーウォレットはビットコインを取り出すのに必要なデータをQRコードに変換して、紙に印刷して使用します。重要なデータが記載されているからと言っても、それはただの「紙」なのです。

したがって、オンライン上でウォレットを狙うようなハッキングは、起こりようがありません。だって、ネットと一切繋がっていませんからね。

また、ウイルス感染の類も、QRコード作成時にパソコンがウイルス等に犯されていない限り心配不要です。

このように、ペーパーウォレットは、本質はただの紙ですから、外部からのリスクにとても強いのです。セキュリティの性能に関しては、4つ目に紹介したハードウェアウォレットと同様、トップクラスでしょう。

ペーパーウォレットのメリットが1つしかないということで、皆さんの中には「他のウォレットより優れていないのでは?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、ペーパーウォレットは長期保存向けのウォレットなので、セキュリティ面で優れていれば十分です。

ペーパーウォレットのデメリット

ペーパーウォレットのデメリットは、2つあります。1つ目は、ペーパーウォレットの劣化(QRコードの一部が消えてしまうといった現象)によって、情報が失われてしまう恐れがあるという点です。

ペーパーウォレットは紙でできたウォレットですから、雑な保管をしていると当然劣化してしまいます。

例えば、直射日光のあたるところに置いておけば、QRコードが色褪せて(印刷が薄くなって)情報を読み取ることができなくなってしまいます。

その他にも、紙自体が湿気などで劣化し、破れる恐れがあります。もしそうなった場合は、QRコードの読み取りに支障をきたし、ビットコインを取り出すことができなくなる可能性があるのです。

このように、ペーパーウォレットはただの紙という劣化に弱い性質がデメリットとなります。よって、ペーパーウォレットを利用する際は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、しっかりと保管しなければなりません。

万が一、ペーパーウォレットが劣化しそうな兆候を見せたら、すぐにデータを取り出し、新たなペーパーウォレットを作成するといった対応も必要になります。

2つ目は、ペーパーウォレットを他人に見られると、ビットコインを盗まれる恐れがあるという点です。

ペーパーウォレットはQRコードという形をとりますが、それを他人に見せてしまうと、そこにある情報を使い保管してあるビットコインを盗まれる危険性があります。

QRコードは、ビットコインを取り出すための情報をある意味剥き出しにした状態ですから、素人には分からなくても仮想通貨に詳しい人なら、それを利用してビットコインを盗み出すことが可能になってしまうのです。

ビットコインに関する情報が付加されたQRコードは、それを読み取る環境さえ整っていればすぐに情報を盗み取られてしまうため、決して他人に見せてはいけません。

そうしたリスクを裏付けるように、海外ではテレビ画面に映し出されたペーパーウォレット(QRコード)を利用して、何者かがビットコインを盗むという事件が起こっています。

とはいっても、「ペーパーウォレットを盗み見られるシチュエーションなんて無いでしょ?」と思われる方もいるのではないでしょうか。ですが、決してそんなことはありません。

例えば、自宅で写真を撮影した時に、偶然ペーパーウォレットが写っていて、それを自分のブログにアップしてしまったといったケースが考えられます。この行為は、「これが私のビットコインの在り処ですよ」とネット上で宣伝しているようなものです。

したがって、上記のような事態にならないためにも、ペーパーウォレットは他人に見られることが無いよう、自分だけが知っている適切な保管場所へしまう必要があるのです。

ペーパーウォレットは、「コールドストレージ」です。ハードウェアウォレットと同様、ハッキング等のリスクが極めて低く、安全性は高いです。

しかし、紙である以上、保管の仕方が重要なので、その点には十分注意を払わなければなりません。

結局どこにウォレットを作るべきか

さて、長くなりましたがここまで5種類のウォレットについて、メリット・デメリットを中心に詳しく紹介してきました。

読んでいただけた方にはお分かりかと思いますが、5種類のウォレットにはそれぞれメリット・デメリットがあって、どれか1つに選ぶことなんてできません。

例えば、オンラインウォレットはどんなデバイスからもウォレットを確認することができますが、ホットストレージなので、ハッキング等のリスクは大きいです。

一方、ハードウェアウォレットは、コールドストレージなのでセキュリティ面で非常に優れていますが、決済等に使うには不便です。

このように、どのウォレットにも一長一短があるのです。では、どうすればよいのでしょうか?

結論から言うと、私たちはその特徴に応じてウォレットを使い分ける必要があります。

いつでも利用したいビットコインの保管なら、オンラインウォレットやモバイルウォレットで、長期保存用のビットコインの保管なら、ハードウェアウォレットで。

こんな感じで、複数のタイプのウォレットを併用していくのが、一番良い方法ではないでしょうか。

合わせて、どのウォレットにどれくらいのビットコインを入れておくかということも、ハッキング等のリスクを考慮に入れて考えておく必要があります。

どのようなウォレットの組み合わせが良いかは自分次第ですが、基本的には上記のような組み合わせが一般的となっていて、オススメです。

ハッキング等から仮想通貨を守る「他の方法」はあるの?

最後に、ハッキング等から仮想通貨(ビットコイン)を守る「他の方法」についても少しだけ紹介したいと思います。

ウォレットのような方法とは全く性質が異なるものですが、この方法を実践している人は意外と多いですよ。

保有している仮想通貨を現金化する

ハッキング等のリスクから、ビットコインをはじめとする仮想通貨を守る方法として挙げられるのは、「現金化する」というものです。

現金化というとやや堅苦しい感じになってしまいますが、早い話、仮想通貨を売却して日本円に交換し、それを出金してしまえば良いのです。

日本円にしてしまえば、後は普段利用している銀行の口座に振り込むなど、好きなように扱うことができるのです。そうすれば、もはやハッキングやウイルス感染によるリスクが完全に無くなることは一目瞭然ですよね。

こうした現金化は、仮想通貨の取引で大きく利益を出し、保有するビットコイン等が増加した時に行うと良いでしょう。

利益が出たら、その都度日本円に交換して出金する。これを心がけるだけでも、大きな資産を失うリスクをかなり減らすことができるのです。

また、今回のテーマとは直接は関係ありませんが、こうした細かな現金化は大きく利益を出して資産が増え、調子に乗って大きな勝負をする(多額の仮想通貨を一気に購入する)といったリスクのある取引を未然に防ぐ効果もあります。

今回紹介した仮想通貨の現金化は、仮想通貨の取引所を利用すれば簡単な操作で実行することができます。

出金する際は数百円程度の手数料がかかりますが、よほど頻繁に出金することさえしなければ、負担になることはないでしょう。

ビットコインをハッキングから守ることを考えると、ついウォレットのことばかり頭に思い浮かびがちですが、現金化するというのも良い対策です。

この方法は、意外と導入している人も多いので、オススメですよ。

仮想通貨とウォレットについてまとめ

仮想通貨とウォレットについてまとめ
今回は、ウォレットの種類を中心に仮想通貨関連の事件なども踏まえたうえで、色々と紹介してきました。

こうした知識は、仮想通貨の種類といった知識にも負けず劣らず重要なものです。皆さんも、今後大切な資産を失ってしまうことの無いよう、しっかりと対策をしてください。

その際、この記事に書いてあることが役立てば幸いです。最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました!

  • この記事を書いた人

謎のコインマン

仮想通貨で生計を立てること約2年半、どうも謎のコインマンです。 当サイトは、2018年最も盛り上がるであろう仮想通貨についてや、おすすめの銘柄、取引所をご紹介していきます!

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